腎臓病の検査〜尿たんぱ定性検査・尿潜血定性検査〜

腎臓病の検査には、大きく分けて尿たんぱく定性検査と尿潜血定性検査があります。ここでは、これらの検査方法がどのようなものなのかということを説明していきます。みなさんにとっても馴染みの深い方法は、健康診断などで実施される検尿です。検尿では、尿に含まれるたんぱく質や赤血球の量が適切であるかどうかを調べます。

 

検尿は、腎臓病であるかどうかを見極める際に行える手軽な検査ではありますが、腎臓病の初期検査の中で最も重要であると言われています。なお、これも見覚えのある方はいるかもしれませんが、尿たんぱくや潜血と診断された際には「+」の印、異常なしと診断された場合には「−」の印がそれぞれ記されるようになっています。

 

一般的に、腎臓の糸球体にて、一定割合のたんぱく質は尿内にろ過されます。尿細管によって再度吸収されるため、本来であれば尿に含まれるたんぱく質量は少なくなりますが、腎臓病によって何らかの異常が起きた場合には、その量が変化します。検尿ではその点に注意して検査が行われているのです。また、赤血球に関しても、健康状態では尿に含まれる量がごく少量となります。そのため、定性検査に際しては、マイナスが正常値です。

 

仮に検査の際に陽性反応が出てしまったときには、たんぱく質や赤血球の含有量に問題がある、つまり糸球体や尿細管に異常が生じている可能性があるということになります。ちなみに、尿たんぱくの検査を行ってみて、もし陽性だと判断された場合には、定量検査によってどのぐらいのたんぱく質が尿に含まれているのかを、具体的な数字として調べます。また、尿定性検査を行うことで、尿糖についての診断をすることができます。