腎臓病における薬物療法〜降圧薬・副腎臓皮質ホルモン・免疫抑制剤〜

腎臓病の治療方法の中には、薬物療法というものがあります。この療法の目的は、治すことよりも、腎臓機能の低下の進行を抑えること、また失われてしまった機能を補うことにあります。また中には、腎臓機能の低下によって生じる可能性がある、合併症予防のために使用するものもあります。ここで紹介するのは、腎臓機能の低下の進行を抑える薬についてになります。

 

まず、腎臓機能の低下の進行を抑える薬の中には、降圧薬というものがあります。降圧薬は、文字通り血圧を下げるために用いられる薬のことです。ここで、どうして腎臓病なのに血圧を下げる必要があるんだろうと疑問に感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は腎臓は、血圧との関連性が非常に強いのです。というのも、腎臓は本来、体内の水分量や電解質を調整する働きを担っています。しかし、腎臓病によってその機能が低下してしまうと、体内の血液量が増加してしまい、その分だけ血管が圧迫される、つまり高血圧になってしまうのです。

 

そして、血圧が高まることにより、フィルターの役割を持つ糸球体の内圧も高くなります。そうなると、糸球体を持つ腎臓にかかる負担が大きくなってしまいます。以上の連鎖的な流れより、血圧を下げることの重要性を理解いただけたかと思います。降圧薬は、血圧を下げることで腎機能低下の進行を抑えることができるのです。また、降圧剤については、何種類かのものが同時に出されることがほとんどです。というのも、腎臓病による症状は人によって異なり、それに応じた適切な治療方法が存在するからです。

 

続いて、副腎皮質ホルモン・免疫抑制剤についてお話します。これらは、腎臓病を引き起こす可能性のある病気に対して投与されることがあります。また、腎臓移植を行った方に対しては、免疫拒絶反応を処置を目的として使用されます。糖尿病患者に対しては、糖尿病の治療のための薬などを用いることが基本となります。